10月21日(日)またまた嵐山です。渡月橋の欄干は修理がほぼ終わって養生中のようです。紅葉の季節には完了しているでしょう。

ところで、今日の目的地は「愛宕念仏寺」。「おたぎねんぶつじ」と読みます。嵯峨野めぐりの始発点とのことです。奥嵯峨鳥居本の愛宕神社一の鳥居よりさらに清滝方面へ分け入ったところにあります。

1200羅漢が壮観なお寺です。羅漢さんは昭和56年から10年間1200人の一般参拝者によって彫られたのことです。急斜面の狭い境内一杯に羅漢さんが鎮座しています。表情は様々で、ついこの間トランプ大統領にそっくりな羅漢さんがあるとSNSにツイートされてたので探したのですが、わかりませんでした。
普段は森閑としたお寺なんでしょうが、今日は本堂前にハイキングの爺・婆様の集団が弁当ひろげて賑やかで、ちょっと興ざめでした。
続いて祇王寺を久しぶりにおとずれましたが、天気が良すぎて陰陽のコントラストが強くしっとりとしたお庭の雰囲気がスポイルされていて残念…。祇王寺はやっぱり曇りか、しとしと雨が似合います。
…閑話休題…
毎年10月の第3日曜日は、嵐山で斎宮行列という行事があるそうで、今日がその日でした。
野宮神社からJR嵯峨~天龍寺~渡月橋往復~桂川船着き場まで斎王を乗せた神輿の行列が練り歩きます。伊勢の大神へ遣えるために京都からの伊勢に向かう皇女(斎王)の旅「斎王群行」を再現したもので、平成10年に始まり今回が19回目。新しい催しです。
野宮神社といえばパワースポットとして有名な神社で連日観光客で賑わっていますが、斎王となる皇女はこの神社で1年間潔斎した後伊勢に向かったとされています。
この斎宮行列に先立って、斎宮があった三重県多気郡明和町から観光プロモートで来ていた女官(実際は学生さん)の斎王の舞と音楽が良かった。「斎宮物語(いつきのみやものがたり)」という新しい曲なんですが、雅楽と現代音楽がミックスした、なんとも日本人の琴線に触れるような美しい調べと初々しい女官の娘さんの可憐な舞に、思わずジーンとしました。本命の斎宮行列より印象にのこりましたね。
帰りは例によって阪急嵐山線の6300系電車にご挨拶して帰路につきました。

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