北国から珍客が京都鉄道博物館にやってきましたので、行ってきました。EH800…2車体8軸、全長25m、自重135トンという巨大な交流電気機関車です。青函トンネル専用機です。仕業範囲は青森~函館・五稜郭。ご承知のように青函トンネルは2016年に在来線から新幹線に切り替わりました。
一方でこのトンネルは北海道~関東・関西方面の物流の大動脈という側面があります。列車本数は新幹線約30本/日(上下計)に対し貨物列車50本/日(上下計)と貨物列車のほうが圧倒的に多く、貨物列車が主、新幹線が従といったほうがいいくらいです。さらに新幹線電車は貨物列車とのすれ違いの際の風圧によるコンテナ破損の危険性があるため最高速度が140km/hに制限されています。
しかし、インフラそのものは新幹線仕様になってしまった関係で、2015年まで走っていた在来線車両はすべて通行できなくなりました。そこで新たに開発されたのがこのEH800形電気機関車という訳です。トンネル内の線路幅は在来線の1067mmの外側に標準軌の新幹線用に一本増設して3線構造になっています。
EH800はEH500をベースに開発されたためカラーリングの違いはあるものの外見はそっくりですが、
屋根の巨大な碍子が物々しく、デジタル列車無線システムのアンテナが2エンド側側面に取り付けられていて膨らんでいるのがEH500との外見上の大きな違いとなっています。
EH800の展示は28日まで。
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