EF200へのレクイエム

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2019年3月28日、EF200が全機退役しました。総製造数21両。

JR貨物初の機関車で、ちょうどバブルがはじける直前(1990年)に落成しました。
今までの機関車と一線を画すラジカルで意欲的な設計の機関車で1時間定格出力6,000kwは日本の鉄道史上最強でヨーロッパの電気機関車なみの高性能車です。製造は日立製作所。

バブル景気のもと、旅客鉄道会社が変電所の増強、待避線の延長など必要な改修をするという前提のもとで開発された機関車です。

旺盛な貨物需要があっても、JR貨物は第2種鉄道事業者として、線路を借りて使う以上、貨物列車の大幅増発が難しかった。 このため一列車あたりの両数を増やすことで需要に対応すべく、線路保有者の旅客鉄道(JR東、東海、西)と合意したものです。

しかし、バブルがはじけ日本の景気が急速に冷え込み、貨物需要も旅客需要も落ち込んでしまい、これらのインフラ改修は頓挫してしまいました。
この結果、EF200は性能過剰ということで試作機含め21両で生産は中止。性能を大幅に落としたEF210に生産主力が移ってしまいました。

電気機関車製造の老舗、日立製作所もこれをきっかけに電気機関車開発製造から撤退してしまいます。

結果、EF200はノッチ制限を受け70%くらいに出力を抑えて運用されることになりました。そして、生涯を通じてフルパワー運用は実現しませんでした。

国鉄時代に製造され車齢50年近いELがまだ多数活躍している中で、30年に満たない退役は早すぎた気がします。京都鉄道博物館での公開展示が最後の花道となりました。

僕が最も好きな機関車として往時を偲んで写真をアップしました。