11月21日(水)またまた、またまた嵐山です。今回の目的は紅葉の祇王寺です。平日にも関わらず大変な人出です。例によって桂川沿いに北へ進み天龍寺裏側の山道を通って祇王寺を目指しました。
今日の嵐山は団体さんが多く、祇王寺にも大量の団体さんが入っていくのが見えました。祇王寺の狭い境内にあれだけの観光客が入ったら風情も何もないので、団体さんが出てくるまで待つことにしました。
祇王寺の隣に壇林寺というお寺があります。門構えは祇王寺よりはるかに立派で、ずっと気になってたので時間つぶしに入ってみました。拝観料は400円。入ってみると由緒あるお寺の印象は薄く、庭もお金持ちの家の庭園のようで名勝という感じではありません。
ま、紅葉はそれなりに美しく、祇王寺の紅葉が借景になっています。本堂は写真のようにお寺という感じではありません。中へ入ると人の好さそうなオジサンがいてささっと由来などを説明してくれます。本堂の横に寺宝館が続いてます。この寺宝館の展示物が??なんとも…。
普通寺宝といえば、そのお寺に代々伝わる秘仏とか、関連する美術品とかなんですが、ここの寺宝はよくわかりません。色んな時代の壺だとか美術品や仏像などが脈絡なく陳列されていて、しかも管理状態は悪く埃だらけ…。空調もないようです。
物品についての説明は一切なく、品名と時代が書かれているだけ。中には山岡鉄舟の書の掛け軸とか円山応挙!!の掛け軸などが無造作に壁にかかってたり…。古文書なんかケースの中にぐちゃぐちゃに入れてあって、僕の机の上みたいで…。
寺を出て連れと「あれ、全部本物かぁ?本物やったら国宝か重文級の品物ばっかりやで…」非常に胡散臭いお寺?でした。
このあと団体客の去った祇王寺に行きました。やっぱりいい…散モミジは残念ながら盛りが過ぎて茶色くなっていたのが残念でしたが、それでもやっぱりフォトジェニックなお寺でした。
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檀林寺が気になっていたので、ネットで調べてみたら、でるわ出るわ、皆同じような感想。はっきり言ってボロクソ。調べてるとなんと白洲正子が訪ねていたという記述が見つかりました。「十一面観音巡礼」という著作にそのエピソードが載っています。「檀林寺」自体は由緒ある幻のお寺で平安時代に廃寺になっています。当然、白洲正子はその辺の事情に詳しいのでつっこんで当寺の寺男風の人に説明を求めたらいつの間にかいなくなったとのこと。結局、骨董屋が一儲け企んでデッチあげたお寺で、いま流行のフェイクだったというオチでした。
まあこんなお寺?もあるというのが京都の奥深さ…かな?
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